いざという時に頼りになる子どもたちに驚き
頼りになる子どもたちに驚き
石井 明子さん(40歳)
綾華ちゃん(11歳)・誠人くん(8歳)
現在、旦那さんは徳島県に単身赴任中。
明子さんはご両親の協力を受けながら、お仕事も子育ても充実した毎日を過ごしておられます。
紅葉シーズンの寒霞渓にてインタビューを行いました。
―――石井様、お子さんが2人となった生活はいかがですか?
明子さん(以下、明):子どもたちは最近病気をすることもなく元気に学校に通ってくれていますので、私も朝から仕事や子育てをして、充実した毎日を過ごしています。
主人が徳島県に単身赴任していますので、基本的には私と子どもの3人での生活です。放課後は主人の方のおじいちゃんおばあちゃんに子どもをみてもらったり、休日もどちらかが試合があったり、習い事があったりすると一人をうちの母親に預かってもらったり、おじいちゃんおばあちゃんに助けてもらいながら、仕事や子育てができています。
―――お子さんの試合があるということですが、なにかスポーツしてるんですか?
明:はい。下の子がバドミントンをしています。上のお姉ちゃんはバレエを週末土曜日日曜日と高松の方へ通っています。
上の子のバレエは6年半続けています。2歳半の頃からしていて、途中2年間は主人の転勤で中国へ着いて行った間はお休みしていました。
ずっと小豆島の教室に通っていたんですが、半年前から高松の教室に通っています。
―――すごく充実した毎日ですね!
ご家族で中国へ2年間転勤されたとのことですが、中国と日本で何か違いはありましたか?
明:そうですね。向こうの日本人学校に通っていましたが、基本的に子育てに関する考え方に違いはないと思います。
下の子が2歳になる前に行ったので、常にバギーカーに乗せて移動していたんです。日本では、車で移動していたんですが、中国では車に乗ることができなかったので、移動は徒歩でバスに乗ったり、電車に乗ったりして大変でした。
日本では道路が整備されていますが、中国では舗装されていない道ばかりで大変でした。
買い物をするにしても、中国語を話さないといけないですし、日本ではそのままの値段で買いますが、向こうでは値段の交渉をしないといけなくて大変でしたね。
違いというのはあんまり感じなかったですけど、子どもを大切に思う気持ちというのは同じですし、バスや電車に乗っても、必ず席を譲ってくれるんですね。全然知らない人でも話しかけてきてくれたり、いろいろと声をかけられることが多かったですね。
そういう面では日本とは違う、温かみがありましたし、とても楽しかったです。
とにかくバリアフリーがないので、バギーカーで移動しているときなど、若い人からも声をかけてもらったり、必ず誰かに助けてもらったりしました。
―――国や文化が違っても、子どもを思う気持ちはやっぱり変わらないんですね。
では、子育て支援施策で助かった制度等をおしえてください。
明:上の子のときは、6歳まで医療費助成制度があって、今では中学校3年生まで医療費助成制度があるので、医療費の面ではとても助かっています。
―――インタビュー中もお子さん元気ですね!
男の子と女の子では、違うことも多いですか?
明:見ていただいたら分かると思うんですけど、男の子はとにかくいつでも自由な感じなんですね。全然いうことを聞いてくれないんですけど、それはそれで良いと思っています。
おじいちゃんおばあちゃんに子どもをお願いすることもあるんですけど、やっぱり男の子はおじいちゃんに見てもらって、畑仕事とかいつも外で遊ぶことが好きですね。
お姉ちゃんは、気が付いたらおままごとしていたりしていますね。
―――そうなんですね。最近、お子さんの成長を感じたことは?
明:小さいときは何にでも手がかかっていたんですけど、最近は自分で出来ることが多くなってきて。
この間、私が熱を出して寝込んだことがあったんですが、お姉ちゃんがリンゴを剥いて持ってきてくれたりとか、お水とか食べ物を運んできてくれたり、単身赴任の主人に「ママが病気になった。あとは私たちが何とかします!」っていうメールを勝手にしてて。
そして、夜中に起きたら、子どもたちはきちんとお風呂にも入って、掃除もしてて、驚きました。
毎日、あれをしなさい、これをしなさいとガミガミ言ってるんですが、いざという時はきちんとなんでも出来てて、実はちゃんと聞いてくれてたのねと思いました。
下の子は学校では大人しくて、マイペースだと思ってたんですが、最近男らしくなってきました。バドミントンの試合があったときに、とてもいいところまで試合をして、デュースまで持ち込んだのに負けてしまって、悔しくて泣いていたんです。この子にも負けて悔しいっていう気持ちがあるんだっていうことを知って、成長を感じました。
―――こどもの成長には本当に驚かされますよね。
これからお子さんには、どんな風に育ってほしいですか?
明:まずは、健康第一ですね。
それぞれ二人とも特性があるので一概には言えないんですが、やっぱりやりたいことを見つけてもらって、それが仕事に生かせればいいんですけど、そうじゃなくても、人とのつながりや一期一会を大切に、一日一日を一生懸命、何にでも精一杯取り組んでほしいです。
―――ありがとうございます。
それでは最後に、これから香川県で子育てを考えられている方や、子育て真っ最中の方へアドバイスはありますか?
明:特に小豆島なので海と山に囲まれ自然豊かで大らかな気持ちで子育てをしてほしいんです。
一人だけでは何もできないので、おじいちゃんおばあちゃん、職場の人達に助けてもらっているので、皆さんも一人で抱え込まないで、いろんな人たちの助けを借りてほしいと思います。
(当インタビューは、2015年11月29日に実施したものです)