自営業は仕事と家庭の境界がないので全員で育児!
全員で育児!
藤田 元樹さん(38歳)・佳代子さん(40歳)
瑚々海ちゃん(6歳)・渚々海ちゃん(3歳)
元樹さんの運営する事業の内の一つである店舗で、佳代子さんは販売員をしています。
子育てを通して、周りとの関係がより良くなっていると感じておられます。
店舗の一室をお借りしてインタビューを行いました。
―――藤田様、お子さんが2人となった生活はいかがですか?
佳代子さん(以下、佳):ふたりとも、とてもマイペースです。
あまり周りと自分を比べないというか。 お姉ちゃんは特にそうですね。
下の子の方が、周りを見ている感じです。 お姉ちゃんのほうが気ままな感じですね(笑)
―――2児のママとしての子育てライフを教えてください。
佳:もう、毎日が時間との闘いなんですね。
やっぱり仕事をしていると、仕事の時間は毎日決められているので、一日の中で要領よく動けるように、とは心がけています。
でも、一人ではどうにもならないので、保育園の送り迎えなどは主人の家族や職場の人たちみんなに助けてもらってます。
―――普段お仕事があると思いますが、仕事と育児のバランスはどうされていますか?
佳:主人が自営業で私もそこで働いているため、仕事も含めて一日という感じになっていますので、仕事と家庭が分かれているという意識は特にないんですね。
生活の中で仕事も一環となっているので、毎日の中でいうと、保育園のお迎えの時間、おけいこの送り迎えの時間など、仕事の合間の時間になってくるので、そのとき手が空いてる人ができるようにしています。
周りが「自分だけで抱えなくていいよ」と言ってくれて、サポートが得られるので甘えてますね。
―――周囲の方の理解があって、仕事と育児の両立ができているんですね!
お子さんとはどんなふうに過ごしていますか?
佳:じっくりと関われる時間は、寝る前のベッドの中とか、ご飯を一緒に食べてるときとか、送り迎えの車の中とか。
子どもと2人になった時には、「今日どうだった?」とか、しっかり話が聞けるようにと思っていますね。
やっぱり、子どもと接するときに、「自分の時間を割いている」という気持ちになると、どうしても自分の方にゆとりがなくなってしまうので、子どもと2人でいる時間だけは、子どもの話を聞けるようにしています。
―――最近、お子さんの成長を感じたことは?
佳:お姉ちゃんは去年の4月に1年生になったので、給食は慣れないながらも、みんなと一緒に時間内に完食を目指しているのを頑張っているところです。
今まで幼稚園ではお弁当で、好き嫌いも多い子なんですけどね。
でも、やっぱり家の中では、いつも食事をゆっくりしてたり、毎日同じところで注意するんです(笑)
たまに、懇談会で先生と話をすると、「食べるスピードが速くなりましたね」と言われて、「ちょっとはできるようになってきてるのかな?」って思いましたね。下の子の世話をしてくれるのを見ると頼もしいなと感じます。
下の子は、自分が一番下で甘えさせてくれる存在と自覚してるので、泣いて泣いて、構って欲しいっていう自己主張がすごいです。
今までは、ただ泣いているだけの赤ちゃんだったのが、自分の中で甘えたり周りを見たりしてるんだなって。
―――今後はどんなふうに子育てをしていきたいと思いますか?
元樹さん(以下、元):自由にしてあげたいよね。
佳:自分のやりたいことを、人様に迷惑をかけない範囲だったら、させてあげたいなぁと思います。
元:いろんなものを見せてあげたいね。
―――いろいろな経験を通して、子どもたちの世界を広げたいんですね。
では、子育てをする中で大切にしていることはありますか?
佳:子どもたちはまだ小さいですけど、1人の人間としてみるようにしています。
生まれてからは、世の中で生きていかなくちゃいけない1人の人間なんだな、ということをすごく感じるので、親の思い通りにいかない存在というか、1人の人間としてみるようにしています。
元:この子たちにもできる挨拶は「相手の顔を見てしっかり大きい声で言えるように」。これだけは、2人に約束させています。
コンビニに入ったら「ただいま!」っていうくらい(笑) コンビニのおばちゃんたちにも覚えてもらっています。
―――今日もしっかり挨拶してくれましたね!
では、普段はおうちではどんなパパをしていますか?
元:決して良いパパではないです(笑)
仕事が忙しくて、あまり一緒に過ごす時間がないんですけど、一緒にいるときは遊んだり、テレビを見たり、お風呂に入ったりです。
昼間に休みがあるときは、外で遊んだりとかしてますね。最近では、釣りしたり、魚を網でとったり。
瑚々海ちゃん:30匹網でとった!
元:ゲームとかではなく、主にアウトドア系で遊ばせるようにしています。
―――パパとして、これからの目標はありますか?
元:締め付けることなく自由に毎日楽しんでいけたらな、と思います。
「あれをしなさい」というのではなく、子どもがしたいことを伸ばしていけるような生活ができたらなと思いますね。
―――子どもが自分で考えたり、選んだりすることは大切ですよね。
では、子育て支援施策で助かった制度等を教えてください。
佳:助かった制度は保育園の休日保育です。
仕事していて休日などにイベントがあると、家族でやってるので誰も子供たちを頼める人がいなくなるので、本当に助かります。
あと、お姉ちゃんは、学童保育を夏休みと冬休みの長期の休みだけお願いしてるんですけど、普段合わないお友達や学年の違うお兄ちゃんお姉ちゃんたちとも遊べたり、お勉強できたりするので、本人も楽しんで行ってます。
―――それでは最後に、これから香川県で子育てを考えられている方や、子育て真っ最中の方へアドバイスはありますか?
元:子育ては子どもがいなかったときには想像できなかったくらい大変です。
けど、子どもたちから教えてもらうことも多いから、逆に勉強になるよね。 子どもと一緒に成長していくっていう感じかな。
だから、子どもと一緒にいることで、楽しみがもう一つ増えるという感じです!
佳:熱が出たり、言うことを聞かなかったり、自分たちの思う通りにならない毎日が多いです。
けど、自分が子どもの時に両親してもらったことや、周りの人たちへの感謝の気持ちがこんなに生まれてくるとは思わなかったです。
自分自身の両親とも孫を通して関係が良くなってるなっていうのを感じるし、子どもたちがいなかったら新しい世界が広がっていないんだなっていうのを毎日実感するので、子どもたちがいてくれて本当に感謝だなと思います。
(当インタビューは、2016年1月8日に実施したものです)