「農業と自然に囲まれたシンプルな生活」に惹かれ、移住を決意!
吉川雄介さん(39 歳)・郁子さん(39 歳)・航くん(3 歳)
雄介さん、郁子さんは兵庫県出身。2014 年に三豊市に移住。
雄介さんは農業法人で野菜作りに、郁子さんは育児に奮闘中。
二人で協力してリフォームを手掛けた古民家のご自宅にて、インタビューを行いました。
(写真はご自宅前の田園にて撮影)
―――吉川様、香川県に移住することになったきっかけはなんですか?
雄介さん:結婚して数年が過ぎても子どもができなかったので、この先も夫婦だけの生活が続くかもしれないと思ったときに、田舎に住んでみたいと感じたんです。
あと、農業をしたいと考えるようになって、Webサイトで求人を探したところ、いま勤めている農業法人を見つけて、香川県への移住を決めました。
郁子さん:夫と私だけなら、もし収入が減ったとしても、なんとかやっていけるだろうみたいな感じでしたね。
できるだけ自分たちで作ったもので衣食住をまかなうような、シンプルな生活への憧れがありました。
私は以前パン屋で働いていたので、家の横の納屋で、夫が育てた食材を使ったパン作りができたらいいなと思ってます。
―――航くんを授かったのは、移住してどれくらいしてからですか?
郁子さん:三豊市の「空き家バンク」を利用して、夫がいまの家を見つけてくれたんですけど、江戸時代からの古民家で、かなりリフォームしないと住めない状態だったんです。できるだけ自分たちの手で作業することにして、夫が古くて使えない部分を解体して、炊事場や暖炉等を作って、私が家のインテリア関係を担当しました。
そのリフォーム作業がひと段落したころに、息子を授かりました。
雄介さん:移住して間もなく授かったので、環境の変化がよかったのかなと言われることが多いです。
郁子さん:私もそんな気がしてます。
―――航くんとは普段どのように過ごされてますか?
郁子さん:周りに知り合いが誰もいない状態の頃、産後の訪問指導の際に保健師さんから、近くの子育て支援センターに行くよう勧められて、よく行ってます。
保育士の先生がすごく親切ですし、いろいろなことを話せる友達がたくさんできました。結婚を機に県外からいらしたお母さんもたくさんいて、楽しく過ごせてます。息子も、自宅の周りには同い年くらいの子どもがいないので、そこで友達と遊べて楽しそうです。
―――子育てをしていて助かっている制度はありますか?
郁子さん:ファミリー・サポート・センターの制度がいいですね。
夫が仕事で家にいないときに、家のリフォーム作業をするときや、私の体調が悪くて抱っこできないときに、子どもを外に遊びに連れて行ってくれるので、とても助かっています。
―――地域の中で「子育ての援助をしたい人」と「子育ての援助をしてほしい人」を結ぶ会員制度ですね。
郁子さん:私たちの住んでいる三豊市では、ファミリー・サポート・センター等を利用する際に使用できる「子育て応援サービス券」を子ども※ 一人につき3万円分もらうことができるんですよ。
とても便利なので、私はすでに使い切ってしまいました。
※0歳から3歳の誕生日以後、最初の3月31日までの子どもが支給対象。
利用事業の対象年齢まで使用可能。
―――航くんにはどのように育って欲しいですか?
雄介さん:航(わたる)には、この自然に囲まれた環境の中で「わ」くわく、「た」のしく、生き「る」ように育って欲しいと思ってます。
郁子さん:どうやって食べ物ができているのか、お肉を食べることは命をいただいているということを、きちんとわかる子になって欲しいです。
夫が野菜を作っている畑に連れて行ったり、家の近くには養豚や養鶏をしているところもあるので、実際に目で見て、体で感じながら、成長していってくれたらいいなと思います。
―――これから香川県で子育てをしようと考えられている方へのアドバイス等はありますか?
雄介さん:香川県は市街地と田畑や自然が残る田舎との距離が近くて、とても便利で過ごしやすいところだと思います。もし迷っているのであれば、是非一度、見に来て欲しいと思いますね。
(当インタビューは2018 年9 月2 日に実施したものです)