「オリーブ」に魅せられ、小豆島に移住しました!
西田征弘さん(45 歳)・真紀子さん(43 歳)・彩乃ちゃん(12 歳)
征弘さんは福岡県、真紀子さんは徳島県出身。2009 年に小豆島町に移住。
ご夫婦でオリーブの栽培から加工、販売まで行う農園にお勤め。
3 歳だった彩乃ちゃんは、小学6 年生になりました。
征弘さんが立ち上げに関わった、同農園の直営ショップにて、インタビューを行いました。
(写真は外のオリーブ農園にて撮影)
―――西田様、小豆島に移住することになったきっかけはなんですか?
征弘さん:妻の実家の魚屋を手伝っていたんですが、将来的には、以前働いていた広告会社での経験を活かせる会社に就職したいと考えていたところ、好きだったオリーブの栽培から、加工、販売までしているいまの会社で求人があったので、移住を決意しました。
―――移住されたのは彩乃ちゃんが3 歳のときですが、周りに知り合いがいなくて大変じゃなかったですか?
真紀子さん:実家では母が娘の面倒をみてくれていました。でも、こちらに来て最初は、私は家にいましたし、3歳半からは、子どもセンターに通い始めたので、そう大変でもなかったです。保育所と幼稚園が一緒になったような、いまで言うこども園みたいなところで、すごく先進的でしたね。
―――小豆島での生活はいかがですか?
征弘さん:島暮らしというと不便な感じがするかもしれませんが、小豆島にはスーパーやホームセンター、コンビニ等が揃っていて、生活必需品は手に入りますし、通勤も含め、生活が車で20分圏内なので、とても快適ですね。あと、高松だけではなく、岡山や神戸方面等にもフェリーが出ているので、とても便利です。
食べ物もとてもおいしいですね。特に魚は、百貨店で売られているような高級魚が、地元のスーパーで安く売られていてびっくりしました。マナガツオやタイラギ貝等、地ものが手に入ります。
―――学校生活はどんな感じですか?
真紀子さん:娘の通っている小学校は一学年一クラスなので、幼稚園からずっと一緒の子どもがたくさんいて、もう家族みたいな感じなんです。親同士も家庭の状況がわかっていて、私たちが共働きということで、同級生の親御さんが娘の送り迎えをしてくれることもあって、助かってます。
元々、娘はおとなしい性格だったんですけど、島の子どもと暮らす中で、活発になりましたね。女の子同士で、取っ組み合いの喧嘩もしてますよ。
彩乃ちゃん:仲のいい子とは、毎日くらい喧嘩してます(笑)
―――征弘さんは彩乃ちゃんとよく遊びに行くんですか?
征弘さん:小豆島には海も山もあって、自然が豊かなところですが、私は海が好きなので、一緒に行こうって感じで娘を連れて海に遊びに行くことが多いですね。海で潜ったり、カヤックをしたり、釣りをしたりと楽しんでます。
真紀子さん:私はどちらかというとインドア派なので、夫が娘をよく外に遊びに連れて行ってくれて、助かってます。
彩乃ちゃん:海に行くのは楽しいです。潜ったら小さな魚が泳いでるのが見えるし、足元に寄ってきたりもしますよ。
―――小豆島で子育てをしてよかったと思うことは何ですか?
真紀子さん:この島に来て、普通ではできないようなことを娘に体験させられる機会に恵まれたことは、とてもよかったと思います。
例えば、娘の友達とのつながりで、地元の農村歌舞伎に参加させてもらいました。踊りの先生から日本舞踊を教えてもらったり、浴衣も自分で着られるようになりました。
征弘さん:あと、小学1年生から4年生まで、瀬戸内芸術祭をきっかけに移住してきた絵師の方が開いていた、絵画教室に毎週通っていましたね。画材以外は無料で、絵画だけではなく、いろいろな遊びも教えてくれました。
アーティストの方とすごく近い距離で触れ合えたことは、貴重な経験だと思います。
彩乃ちゃん:私のお姉さんみたいな人です。海で一緒に「亀の手」っていう貝を採ったりもしました。
あと、小学校に映画のエキストラの募集がきて、2回出演したこともあります。
―――来年は3 年に1 度の瀬戸内芸術祭の開催年なので、芸術家との交流イベント等で新しい出会いがあるかも知れませんね。
(当インタビューは2018 年8 月1 日に実施したものです)